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自治体でも活用が広がる「iBeacon」

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近頃「iBeacon(アイビーコン)」を使ったサービスが注目されています。
iBeaconとは、Bluetooth® LEと呼ばれる近距離データ通信を使った技術で、Apple社がiOS7以降に標準搭載している機能です。iOS搭載端末にiBeaconに対応したアプリを入れておくことで、iBeaconの発信機が飛ばす電波を受信し、距離などを検知することができます。発信機と受信端末の位置を数センチから数十センチのレベルで特定することができ、ナビゲーションや割引クーポンのプッシュ配信など、さまざまなサービスが提供されています。また、最近ではAndroid対応の動きも進んでいます。

GPSとの違いは?

ナビゲーションといえばGPSと思う方も多いと思います。GPSは衛星からの電波を受信して位置を特定します。そのため屋外の位置把握についてはほとんどの場合GPSが使われています。しかしGPSの電波は屋内や地下などには届きにくく高さ認識もできないため、この建物の何階など、屋内のナビゲーションには使われていません。

一方、iBeaconは発信機からの電波を受信して位置を把握します。すなわち電波が届く場所であれば、屋外・屋内などは関係なく活用することができます。
iBeaconの発信機は、壁や屋内の任意の場所に設置することができ、価格も1個当たり数百円、コイン電池などの小電力で動作する手軽さから、店舗の中、公共施設、交通機関など活用の場が広がっています。

複雑な駅構内のナビゲーション

JR東京駅では、iBeaconを活用して駅利用者に位置情報を提供する実証実験が行われました(2014年12月18日〜2015年2月28日)。言うまでもありませんが東京駅構内は非常に広く、1階、地下1階、改札内コンコースホーム階と多階層になっていることもあり、初めての人でなくても目的地にたどり着くのが難しい駅です。
実証実験期間中は広い構内に多数の発信機が設置され、iPhone向けアプリ「東京駅構内ナビ」を東京駅構内で立ち上げると、画面上に現在位置や目的地までの経路などを表示することができました。GPSでは難しい、多階層にわたるナビゲーションも実現しました。JR東日本では本サービスの実用化をめざしています。

自治体でも活用されているiBeacon

福岡市ではiBeaconを活用した観光情報の発信の実証実験を行っています。福岡市の観光案内所や天神地下街の各出入口など数か所に発信機が設置され、観光情報アプリ「じゃらん観光ガイド(iOS版)」がインストールされている端末に観光情報をプッシュ配信します。観光客は情報取得のために検索するなどの操作が不要で、観光客の利便性が上がります。

京都市ではiBeaconを活用して市営バスの接近を通知するサービスを行っています。こちらは実証事業ではなく、すでに運用が開始されています。バスに発信機を付け、停留所に設置した専用ディスプレイにバスの位置を表示させる仕組みです。専用ディスプレイを用意することで、受信端末を持たない利用者にもバスの運行状況を伝えることができるというメリットがあります。

商業用ではすでにさまざまな使われ方をしているiBeacon。少ないコストで用意できる発信機と受信端末(iPhoneなど)の普及により、今後ますます活用の広がりを見せていくと思われます。自治体においても観光案内や美術館などでのナビゲーションなど、さまざまなシーンで活用できるのではないでしょうか。

(2015年6月10日)

  • * 記事の内容は配信時点での情報をもとに作成しているため、その後の動向により、記載内容に変更が乗じている可能性があります。

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