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ビッグデータを活用した観光振興

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今年4月から「地域経済分析システム(RESAS)」が内閣官房および経済産業省より提供開始され、さまざまな分野における地域の強み、弱みなどの特性をデータで見ることができるようになりました。

このようにデータ活用の機運が高まる中、観光振興にビッグデータを活用しようとする取り組みが始まっています。観光庁は、国内外から選好される魅力ある観光地域づくりには、観光客の行動・動態を把握した上で適切な取り組みをする必要があるとし、2012年頃からビッグデータを活用した観光動態調査を実施しています。

特に、近年はインバウンド観光(訪日外国人の観光旅行)のさらなる増加をめざし、訪日外国人観光客を対象とした動態調査を実施しています。分析している内容は次のとおりです。

  • 指定したアプリをダウンロードした訪日外国人の携帯端末のGPS機能を活用し、移動経路などを収集・分析。
  • 携帯電話の基地局情報を活用し、国籍別の訪日外国人の滞在分布などを収集・分析。
  • SNSを活用した訪日外国人の意識分析。

これらの分析結果は新しい観光ルートの検討や訪日外国人観光客の潜在ニーズ分析などに活用され、世界に通用する魅力ある観光地域づくりに役立てられます。例えばSNSを活用した意識分析では、日本の観光地・食・土産物などに関する訪日外国人のニーズや要望などを把握することができます。つぶやきには、嬉しい体験から残念な体験までリアルな感想が綴られることから、それを定量的かつ長期的に見ていくことで、外国人観光客に有効な施策の策定や、受入環境整備などに活用できるとしています。

同様の取り組みが地域でも始まっています。北海道では2020年までに外国人来道者数300万人をめざし、道内の外国人観光客の観光動態や嗜好について今年度調査・分析することを公表しています。SNSを活用した嗜好調査では、来道上位5か国および地域(台湾、中国、韓国、タイ、香港)のTwitterやウェイボー(中国語圏最大のSNS)などで発信される北海道に関するデータを抽出し、興味・関心事項や満足度、今後改善すべき地域の受入体制などを調査し、魅力ある滞在交流型の観光地づくりに役立てるとしています。

ビッグデータ分析は、地域を客観的に見つめるいい機会です。その結果を基に、地域の魅力を引き出し、国内外からの観光客を満足させるものは何なのかを検討することが、これからの観光戦略、観光地域づくりに求められています。

(2015年10月14日)

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