教えて!自治体ICT
はい。デジタルファースト法案は「デジタル手続き法案」とも呼ばれており、行政手続きを原則として電子申請に統一するための法案です。正式名称は「情報通信技術の活用による行政手続等に係る関係者の利便性の向上並びに行政運営の簡素化及び効率化を図るための行政手続等における情報通信の技術の利用に関する法律等の一部を改正する法律案」です。
本法案では、情報通信技術を活用し、行政手続等の利便性の向上や行政運営の簡素化・効率化を図るため、次の3点を基本原則として定めています。
類似する法律として2002年に公布された行政手続オンライン化法がありますが、本法案との違いは、どの手続きをオンライン化するかを各府省ではなく、内閣が「情報システム整備計画」で定める点と、添付書類を基本的に撤廃する点です。また今回、行政手続オンライン化法の改正に加え、マイナンバー法と公的個人認証法、住民基本台帳法も一括改正が決定され、順次施行されます。概要は次のとおりです。
はい。法案が可決・施行されると、大きく次の4点が変わる見通しです。
今回の法案は、オンラインの実施を原則としつつも地方公共団体は努力義務としていることや、民間手続きに「支障がないと認める場合に」と但し書きがついている点が懸念されていますが、施行後に行政手続等の利便性の向上や行政運営の簡素化・効率化が大きく前進することが期待されています。
(2019年5月27日 公開)
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